恋愛小説 モノを言う新聞です。
💕いのやま小説・伊野尾先生と山田くん45時間目☆【伊野尾先生と山田くん!】
俺は、初めて告白をした。
しかも相手は、男で大人で先生の、伊野尾先生。ドキドキする。心臓が口から出そうだ。
「参ったな‥‥。さっきから山田くんにどんどん興味がわいて、今ので100%恋に落ちたよwwうんうん。山田くんに手を出そうとした時点で俺の負けだったんだね。山田くんと、恋のかけひきをしたいって気持ちもあったけど、こんなまっすぐに来られると、こっちもストレートになりたくなるよ。‥‥‥ってことで」
チュ‥‥‥
伊野尾先生が、俺にキスをした。
「え?!」「両思いのキスね。これからは心理戦なんてやめて、山田くんにはまっすぐにぶつかっていくからね。俺がストレートになったらどうなるか、覚悟しておいて。‥‥‥じゃあ、教育を始めるよ。少し大人のキスからでいいかな?」「はい‥‥‥お願いします。伊野尾先生」「じゃあ山田くん、目を閉じて」
窓から陽の光が射す中、俺と伊野尾先生は静かに唇を重ねた。
♡おわり♡
ではなく
「‥‥‥ふっふっふ~♡こんな甘いものじゃないよ。山田くん」
唇を離して伊野尾先生が言う。
「山田くん。あのねぇ、それって~?教育を続けたくてキスというステージに進みたいから、俺に好きになってほしいと言ったのかな?」「え?‥‥違いますっ!伊野尾先生が好きだから、両思いになりたくてですっ!それが自然な感情でしょう!!」
「山田くんごめんね。俺、だいぶひねくれてるから、そういうありきたりな恋愛感覚が分からなくてねぇ。甘~いだけの恋愛小説みたいな恋愛には、さして興味が無いんだよ」
「え‥‥。じゃあ、俺はどうすれば」(ワケが分からずオロオロ)
「ふふふ。俺はたしかに、山田くんが好きだよ。でもね」伊野尾先生が俺に顔を近づけた。
「今の段階では、山田くんのほうが俺のことを好きだよねぇ。俺が山田くんをもっと好きになるように、ラブ心理戦を始めない?」
「そ、そんなぁ!?」「山田くんの反応、いいねぇ♡好きだよその顔」
――――山田の反応を見ながら、伊野尾は思う。
‥‥山田くん?俺をもっと好きにさせたあかつきには
ものすごく束縛して、山田くんを絶対に離さないという特典が待っているよ。
こんな俺でもよければ、ラブ心理戦をよろしくねぇ‥‥‥♡ふっふっふ~♡
伊野尾先生と山田くん2nd第46話へつづく